上場廃止について
上場廃止とは、簡単にいうと「株の売買ができなくなること」です。
上場廃止のパターンは、大きくわけて3つ。
いずれも、取引所(東証など)で株の売買をすることができません。
- 上場基準を保てずに上場廃止
- 会社申請による上場廃止
- 倒産(会社更生・民事再生)による上場廃止
(1)(2)のように、会社が倒産していなくても、上場廃止になることはあります。
1・『上場基準を保てず』に上場廃止

上場基準は、取引所(東証など)ごとに決まっています。
この場合、株の価値がゼロになったわけではありません。
再び上場基準を満たす日を、待つこともできます。
見事、再上場したときは、取引所(東証など)で株の売買をすることが可能になります。
ただし、再上場を果たすまでは、取引所(東証など)で株の売買はできません。
自分で株を買ってくれる人を探たり…と、困難なようです。
2・『会社申請』による上場廃止
完全子会社化などによる、『会社申請』によって上場廃止になることもあります。
この場合、事前に会社が株を買い取ったり、新しい会社の株がもらえたりするそうです。
最近では、「ダイエー」は「イオンの完全子会社化」により上場廃止しました。
「ダイエー」の場合は、新しく「イオン」の株式と交換することができました。
(ダイエー株1株に対して、イオン株は0.115株 割り当てられました。)
ダイエーが上場廃止予定に!!(管理人のブログ)
3・『倒産』による上場廃止

「会社更生法」「民事再生法」による申請が、これに該当します。
1番おそろしい…会社の倒産です。
『100%減資』になると、株の価値が完全にゼロ(0円)になります。
再上場があっても、保有していた株が役に立つ保障はありません。
上場廃止が決まると、『整理銘柄』へ
上場廃止が発表されると、すぐに売買ができなくなるわけではありません。
『整理銘柄』に分類され、約1か月間は株の売買ができるようになっています。
上場廃止が発表されると、基本的に株価は下がっていきます。
「取引所で売買できなくなる前に、売りたい」ですものね。
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