投資家がIPOを行うメリット・デメリット
わたしたち投資家が、IPOを行うメリットとデメリットを考えてみました。
投資家がIPOを行うメリット
購入価格より、初値が高くなる可能性 (株をに安く購入できる) |
公募価格は割安な場合が多く、初値が高くなる傾向 |
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IPO当選後、売り時がわかりやすい | 「初値で売るのが無難」といわれ、利益確定しやすい |
長期保有で大きな利益を狙えるかも | 上場後に右肩上がりで成長していく株もある |
有名企業の「yahoo」を例にして、IPOのメリットをみてみましょう。
上場日がかなり前ですが、IPOのメリットの恩恵を受けている有名企業だったので、お許しください。
銘柄 | 上場日 | 公募価格 | 初値 | 初値で売却した時の利益 |
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ヤフー(株) | 1997年11月4日 | 70万円 | 200万円 | +130万円 |
「yahoo」のIPOに当選していたら、70万円で株を手に入れられました。
初値は200万円。もし初値で売却していれば130万円もの利益を出せたことになります。
上場後にyahooの業績は、急拡大を続けました。(株式分割も行われる)
初値で売却せず、長期保有をしていた投資家達は、かなり儲けたと言われています。
【長期保有で大成功した例】
1997年に70万円で購入した1株を、長期保有することに。
8年間売るのを我慢して、株価が22万円になった2005年5月に売却。
株式分割が何度か行われて、1株が2,048株に増えていたのです。
22万円×2,048株=4億5,000万円
4億5,000万円−70万円=3億9930万5,000円
初値で売却した時の利益は、130万円。
8年間長期保有+株式分割による利益は、3億9930万5,000円。
長期保有で大成功ですね。ビックリ!!
投資家がIPOを行うデメリット
株価が「急騰」「急落」するこも | 市場での評価が固まっていないので、値動きが激しい |
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購入価格よりも初値が低くなることも | すべて初値が高くなるわけではない・リサーチが必要 |
なかなか当選しない |
リスクの少ないIPOは人気で、落選が続くことが多い |
IPOのデメリットはやはり、損失をだしてしまう可能性があることです。
IPO上場した企業がすべて、初値売却で利益をだせるわけではありません。
人気や注目度が低い銘柄だと、初値が低くなる傾向があります。
そのため、事前にリサーチする必要があります。
また、「yahoo」のような急成長を判断するのは、なかなか難しいです。
新興企業など歴史が浅い企業は、業績のブレも大きくなりやすいので注意が必要なようです。
比較.comを例にあげて、IPOのデメリットを具体的にみてみましょう。
銘柄 | 上場日 | 公募価格 | 初値 | 初値で売却した時の利益 |
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(株)比較.com | 2006年 | 45万円 | 270万円 | +225万円 |
「比較.com」のIPOに当選していたら、45万円で株を手に入れられました。
初値は270万円。もし初値で売却していれば225万円もの利益を出せたことになります。
今までにない企業で将来性が評価されて、初値は約6倍に。(2006/3/17)
その後、赤字決済が続き、株価はどんどん下がっていきました。
約9年後の2015年の株価は、875円。(2015/9/11)
上場時と比べると、かなりさがってしまいました。
IPOについて、だいぶ詳しくなってきましたね。
ではそのIPOの情報は、どこで入手できるのでしょうか?次ページで説明します。
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